中華民国の時代。森の中で深く長い眠りについていた無心（ムシン）は、親の決めた結婚から逃げてきた月牙（ユエヤー）に発見され目覚める。月牙の頭上に光るオーラのような光玉が見えた無心は、月牙に「最近奇妙な事が起きてない？」と尋ねる．．．。無心は月牙を文県の実家に送り届けたが、実家からも追い出された月牙は、行く当てが無い。無心は彼女の為に宿探しを始める。その方法は、邪気を感じ取った家に邪気払いを申し出てその家に入り込む方法だった。無心は禍々しい存在を感じ祓う事が出来る“陰陽法師”だったのだ。果たして幽霊の存在を感じとった無心は、その家の主で文県の司令官の顧玄武に会う。無心の申し出にいぶかしがる顧玄武だったが、翌日に幽霊退治に行く事を約束し、無心たちに一晩寝る部屋を提供する。翌日、無心とともに幽霊が出るという自身の古屋敷に赴いた顧玄武は、実際に幽霊を目撃し、無心に正式に退治を依頼するのだった。幽霊退治を始めた無心はその最中、更に邪悪な別の存在を感じ取る。翌日屋敷の古井戸の中に飛び込んだ無心が発見したのは、太陰太極図（たいいんたいきょくず）で封印された地下墓地の石棺に横たわる若い女性。その時襲ってきた幽霊は「100年前、自分は石棺に横たわる屋敷の令嬢・岳綺羅（ユエ・チールオ）の侍女で、岳綺羅と檀家の青年の恋沙汰を咎められ、折檻の末殺された。青年は自殺し、岳綺羅も檀家によって地下墓地に封印された。」と語る。その上、岳綺羅は降妖で有名な道士によって体を乗っ取られていた。無心によって封印を解かれた岳綺羅は、邪術を得た術師として復活し、無心を追い掛け回す厄介な存在となる。やがて平穏な日常を取り戻した無心と月牙はさらに親密になっていくが、無心には大いなる秘密があった。それは、無心が数百年生き続ける“不老不死”の存在である事だった。